マガジンのカバー画像

まちのこと

13
北海道栗山町で行われている取り組みや身近な疑問など、普段、発せられない音を拾い上げていくマガジンです。
運営しているクリエイター

2021年8月の記事一覧

#2 フォトコンテストと景観の関係(2/2)|まちのこと

前編では「くりやま景観フォトコン」について解説しました。 後編では、くりやま景観フォトコンのもととなる「栗山町景観計画」を紐解きつつ「栗山の景観」について考えてみます。 「景観」という言葉の定義とは その前に「景観」という言葉について、少し整理してみます。 実は「景観」という言葉は定義があいまいです。国が定めた「景観法」を見ても具体的な定義を示していません。また、学術的に見ても、それぞれの学問で景観の定義が違い、特定の分野の中でも識者により異なる場合もあります。 今回

#1 フォトコンテストと景観の関係(1/2)|まちのこと

栗山の隠れた景観資源を発掘する栗山町には、米や麦、玉ねぎなどの畑が広がる田園や歴史のある建造物など、町の魅力を彩る景観が多くあります。「くりやま景観フォトコン」は、町民に知られていない隠れた景観を発掘するために、2014年から始まった写真コンテストで、町建設課が主催しています。 魅力的な栗山の写真は、一般利用も可能で「くりやまのおと」のTOP写真や自己紹介のページでも、くりやま景観フォトコンの作品を活用しています。 今年で第7回を迎えたくりやま景観フォトコンも、プロ・アマ

#0 栗山町が行う取り組みの音を拾う|まちのこと

「まちのこと」のコンテンツとは「まちのこと」は、北海道栗山町で行われている取り組みや栗山の身近なことを題材にを、普段発せられない音を拾い上げ、可視化するマガジンです。 行政や役場のお話しと聞くと、どうしても「お堅い印象」を覚えてしまいます。実際に行政の取り組みには、さまざまな法律や条例、規則、計画といったルールに定められた中で取り組んでいることが多く、お堅い面は拭い切れません。 また、栗山町にある身近な疑問。栗山で普段生活している「あたりまえ」の認識も、俯瞰的・客観的に見