サケの稚魚放流会
こんにちは!
情報発信プランナーのSAyAこと西村さやかです。
4月8日に雨煙別で開催されたサケの稚魚放流会(主催:夕張川自然再生協議会)に参加してきました。
サケの里親になって~卵を引き取る~
昨年の12月から里親として、サケの稚魚(卵)を預かり育てていました。サケ稚魚の里親になったのは生まれて初めてのことでした。
オオムラサキ館から卵の状態から引き取って、卵から稚魚が孵る瞬間も観察できたのはとても感慨深かったです。
オオムラサキ館では必要であれば水槽一式貸してくれます。これだと魚を飼ったことがない人でも安心ですね。
手作りの飼育マニュアルもいただきました。
手元にあると心強いです*
サケの里親になって~成長日記~
2022年12月19日
家に戻って水槽を設置します。卵をそっと投入します。
卵は暗い場所が適しているとのことで、ダンボールで囲いを作りました。
水温も15℃以下が望ましく、陽の当らないところに設置します。ひとまず、これで飼育環境が整いました。
12月23日
数日立ち、卵から稚魚が孵りました。お腹の養分(さいのう)があるので体は重そうです。さいのうがあるまでは、その中の養分を吸収するので餌やりは不要です。
手の指先の爪くらいのちっちゃい体。1匹1匹、ちゃんと命があって生きています。不思議な気持ち。
2023年1月7日
1月15日
1月20日
1月30日
2月6日
2月26日
3月3日
3月25日
しかし、弱肉強食の世界。餌取りが下手な子は痩せこけ、弱ってしまい、数も悲しいことに結構減ってしまいました。もともと弱い個体だったという原因もあるかもしれませんが><
サケ稚魚放流会の様子
放流会当日。集合場所は雨煙別小学校コカ・コーラ環境ハウスです。
AM9:30には、少しずつ里親たちが集まってきました。
AM10:00から放流会が始まりました。夕張川自然再生協議会の名誉会長の高橋慎(まこと)さんの司会で始まり、栗山町の彫刻家中原篤さんが作ったサクラマスとシロザケの彫刻を紹介するシーンも。鮭の木彫りの発祥は栗山町ということも伝えられました。細部までこだわりを感じる魚の彫刻は本物のように力強さも感じました。
雨煙別川の支流・高橋の沢に移動しました。
プラコップにサケ稚魚を移してから放流するのは、サケ稚魚を川の水の温度に少しずつ馴らす為です。急に放流してしまうと変温動物のサケ稚魚はその水温変化に耐えられずビックリしてしまいます。(最悪、死んでしまうケースもあります。)ということから慎重に優しく放流することが求められます。
それぞれの放流シーン。里親さんとしては、ちょっぴり寂しくもある瞬間です。しかし!きっとまた戻ってくる!という夢を抱きながら、ここは元気にお別れしたいところです。
私も、思わず「元気でね~!!!」って見送りました。
放流したあとは意外と放した場所にずっと留まっていて
その姿を見守っていました。
最後に~サケの里親として~
今回、生まれてはじめてサケの里親になり、12月からの約4カ月間でしたが、経験したことのない貴重な瞬間に出逢えたり、命の重みを改めて感じることができました。
サケを健康に育てることの難しさの中、たとえ元気に放流したとしても100匹中1匹しか戻ってこないという現実。考えると気が遠くなり、寂しい気持ちになりますが、この地道な活動が豊かな川を守るための重要な役割なのかと思うと今回関われたことに少しだけ誇りを持てるような気がしました。
自分にできることは少ないですが、これからもこのような機会があれば積極的に取り組んでいきたいと思っています。飼育中は単純にサケの子がとても可愛くて毎日癒されていました。生き物の力って不思議ですね。
生き物を飼育することで、愛着が湧き、それが命を大切にすることにつながると思うので、子供たちにこのような体験をさせることはとても重要で意味のあることだと感じます。
夕張川自然再生協議会がポスターでも掲げている「自然豊かな夕張川の素晴らしさを郷土愛、誇り溢れる故郷を次世代に繋ぎたい」という想いが一人でも多くのかたに届きますよう私も願っています。
関係者のみなさんに感謝します。ありがとうございました。
参加したみなさんと記念撮影
昨年のサケ稚魚放流会の記事も併せてご覧ください♪