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栗山町のシンボル・オオムラサキの飼育日記
こんにちは!写真・Instagram担当の西村です。今回は栗山町のシンボルでもある「オオムラサキ」の幼虫(4齢幼虫)から成虫までの飼育日記をお届けします!
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資料提供:「ふるさと いきものの里オオムラサキ館」
![](https://assets.st-note.com/img/1657673116385-mznyETHkgZ.png?width=1200)
資料提供:「ふるさと いきものの里オオムラサキ館」
オオムラサキが羽化するまで
オオムラサキはエゾエノキの葉に卵を産みます。1週間ほどでふ化し、幼虫を1齢幼虫と呼びます。
エゾエノキの葉っぱは、オオムラサキのお家であり大切なごはんです。(エゾエノキがないと生きていけないの ><
脱皮を繰り返し2齢幼虫→3齢幼虫→4齢幼虫と成長していきます。
4齢幼虫
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5齢幼虫
ひたすらエゾエノキの葉を食べて成長していきます。茶色だった身体も綺麗な緑色になりました。
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顔部分の脱皮はそのままの形で抜け殻として脱ぎ捨てられます。それはまるで生首のよう・・・
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終齢(しゅうれい)幼虫=6齢幼虫(最終形態)
5齢幼虫から、2回脱皮して6齢幼虫になります。「幼虫界のアイドル」と言いましょうか?可愛すぎますね!
私も初めて知った時「こんな幼虫いたの?」って驚くくらいの衝撃でした。
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その後~アイドルのイメージからは、信じられないのですが、どんどんムチムチになって大きくなります。
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パンパンですね笑(アメリカンドックみたいです)。これも順調に育っている証拠です。
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前蛹(ぜんよう)~蛹(さなぎ)
このあと脱皮して前蛹になり、約2日後、さらに脱皮して蛹になります。羽化するまでは約2週間です。
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「無事羽化しますように☆彡」と願うばかりです。
蛹になって約2週間。蛹の様子も変わってきて、蝶の模様と色が透けて見えてきました!あと少し!!
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羽化
遂に!出ました~!!!!!!!
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抜け殻がとても美しいですね。
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それにしても、こんなにカラフルで大きな蝶が入っていたなんて*
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約2ヶ月間、オオムラサキを身近で見守り続けて、無事に羽化してくれて良かったです。感動をありがとう~!
どうして栗山町のシンボルなの?!
なぜオオムラサキが栗山町のシンボルなの??と思われたかたもいると思います。
栗山町はオオムラサキの国内の生息地域の北東限です。オオムラサキの生息には多様性豊かな自然環境が必要となります。
成虫のオオムラサキが必要とする樹液を作り出すミズナラやハルニレ等の樹木。その樹木を傷つけて樹液を出してくれる役割をしてくれるクワガタやカブトムシ、鳥等の生物、植物。どれひとつ欠けてもいけません。
オオムラサキが生きていけるということは、栗山が多様性豊かな自然環境であることを意味しており、オオムラサキを守るということは、栗山の自然環境を守ることにも繋がります。
そのため、オオムラサキが栗山町のシンボルとなっているのです。
最後に
私は2月に栗山町に移住し、自然が身近になり、その暮らしの中で今まで体験できなかったことが日々訪れています。
今回、昆虫の羽化を初めて見ることができました。それはとても神秘的で美しい瞬間だと感じました。
栗山町に移住して昆虫との距離がぐっと近づいて、普段、何気なく見ている昆虫たちにもいろんなドラマがあるんだなと思うとワクワクします。
今回は、昆虫愛好家の田中成明(しげあき)さんのご協力のもと、この記事を書かせていただきました。
人間も、動物も昆虫も、すべての生き物の命の誕生は何にも変えることのできない美しい瞬間。私はそんなキラキラな時を、見守ることができてとても嬉しかったです。これからも素晴らしい瞬間にたくさん出逢えますように。
なお、くりやまのおとでは、オオムラサキ館で飼育員として活躍している川名いつみさんの記事もご覧いただけます。ぜひご覧ください。
参考文献
栗山町教育委員会(1986)「 栗山の自然をさぐる(小学校理科副読本)」pp.179-182
栗山のいいとこをInstagramで集めていきます
くりやまのおとの姉妹SNSとして、Instagram「くりやまのおと」を立ち上げました。
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栗山に溢れる音(魅力)を、写真として切り取って発信していきます。ハッシュタグ「#くりやまのおと」をつけて一緒に栗山の魅力をみんなで投稿してくださいね。
文章・写真:西村さやか(地域おこし協力隊) 写真:田中成明(昆虫愛好家)
協力:ふるさと いきものの里オオムラサキ館