#17 ねえ、ここにいるよ 子育ての仲間たち|とくしゅう
ママ・パパとして、赤ちゃんと過ごす子育ての日々。歩けるようになったり、寝返りをうてるようになったりなど、すくすくと成長を間近で見守れることは、とても大きな喜びを感じられることではないでしょうか。
ただ同時に、迷いや疲れがついて回るのも現実。皆さんには身近に頼れる人はいますか。
栗山町では、保健師や管理栄養士、保育士などのサポートをはじめ、町内の団体・店舗、ボランティア、サークルなどたくさんの方々が皆さんの子育てを応援しています。
地域全体で力を合わせ、子育てをみんなで支えることは、親子が健やかに成長する手助けとなります。「力になりたい」その思いが詰まった町の子育ての姿を紹介します。
まちで支えるくりやまの子育て♪
子育て支援センターなど子育て支援施設が3カ所、保育園・こども園が4カ所です♪
出産おめでとう!こんなお祝いもあります♪
ブックスタート
図書館司書が選んだ絵本をプレゼントするブックスタート[1]の取組
お店からの記念品
紙おむつや町内で利用できるくりやまギフトカード、栗夢ポイント(1,000円分)などを用意
栗山町からの記念品
置時計/ネームプレート/バスポンチョとスタイセット/タオルケットと乳歯入れセット/出生体重米 から一つを選択
注釈
[1]赤ちゃんとその保護者に絵本や子育てに関する情報などが入ったブックスタート・パックを手渡し、絵本を介して心ふれあうひとときをもつきっかけをつくる活動
栗山町の子育てサポート
町では子育てに関する専門職員を配置し、妊娠期から子育て期まで、安心して育児ができるよう、きめ細かな支援を行っています。
1 妊娠7~10週頃 母子手帳交付・面談①
手続き・面談を子育て支援センター(後述)で行います。保健師と保育士、管理栄養士が同席し、健康で過ごすための情報提供や相談をお受けしています。
2 妊娠26~30週頃 面談②・両親学級の受講
2度目の面談を行う時期に併せて、両親学級(パパママクラス)への参加をオススメしています。沐浴や妊婦体験など、これから親となる皆さんの事前準備として、多くのママとパパが受講しています。
3 産後0~2か月後 出産・赤ちゃん訪問
ご家庭に訪問し、赤ちゃんの体重測定や今後の健診、予防接種などの説明を行います。
町の支援制度や保育施設、相談窓口も紹介し、子育てに関わるサポート体制を確認できる機会となります。
4 産後1年以内 産後ケア事業(無料)の活用※令和5年より無料
助産師による家庭訪問または助産院でママの体の回復を促すサポートをご利用できます。体調管理や授乳の仕方、悩み事など産婦さんに寄り添い一緒に学び・考えます。
町の情報は母子アプリ「ハグくり」[2]で配信中!
注釈
[2]ダウンロードの際のアプリの名称は「母子モ」だが、郵便番号を登録すると「ハグくり」となる
多くの方の支えとなりたい
最近は町外出身のママ・パパさんも増えており、初めての地域で子育てを行うことに不安を持つ方も多いと思います。また、産後は外出が減り、孤立感を覚えたり、SNSの情報で自信を失う場合も見受けられます。
町では産後ケア事業をはじめ、施設開放、子育て講座や相談を行っています。これらのサービスの利用に高いハードルを感じる方もいると思います。ただ実際に、利用者から「話せてよかった」「参加してよかった」とホッとした表情を見ると、もっと多くの方に使ってほしいという気持ちになります。
地域には親子の成長を一緒に見守り、応援する仲間がたくさんいます。今後も皆さんがのびのびと過ごせる環境となるようにサポートします。
子育て支援センター「スキップ」 仲間との出会いの場
子育て支援センター「スキップ」は、親子の憩いの場として平成19年に開設しました。自由に親子で遊ぶことができる子育てサロンや講座、年齢別で親子遊びを行うあそびの広場など誰でも参加できる場所です。
また、同年代の子を持つ親同士が集まる『出会いの場』でもあります。似た者同士が集まる場だからこそ、共感しあえる仲間がいて、子育ての悩みに一人で思いつめることはなくなっていきます。
子育てがより楽しく豊かになるように、施設では専任保育士・保健師がいますので、相談も含めてお気軽にご利用ください。
1 子育てサロン・講座での利用
大型遊具やおもちゃ、絵本など自由な遊び場を用意。また、離乳食講座や本の読み聞かせ会など利用者のニーズに応じた催しも定期的に行っています。
2 あそびの広場で仲間づくり
同年齢のお友だちと親子で遊べるお楽しみ会「あそびの広場」を毎月開催しています。情報交換の場や親子同士での友だちづくりの機会にもなります。
気軽に来れて相談もしやすいです
親子の遊び場は他にも!
みんなの優しさが連鎖するように
ファミリー・サポート・センター(以下、ファミサポ)の子育てボランティアとして、24時間育児に奮闘する皆さんの力になりたいと思っています。
活動を始めた時期の記憶は曖昧ですが、今も感じているこの気持ちが私の原動力です。ファミサポでは主に託児や送迎を行っており、最近は個人的な活動として子育て支援ができる仕組みも企画中です。
5児の母として子育てを経験し、多くの人との出会いや協力が私を支えてきました。今のファミサポでの活動が誰かのためになり、優しさが連鎖し、皆さんの生活により良い彩りが生まれることが私の理想です。
託児の理由はさまざまだと思いますが、リフレッシュのために預けたいという気持ちも大切だと考えています。楽しい子育てを手助けできればと思います。
ファミリー・サポート・センター
共感しあえる居場所が見つかった
結婚を機に栗山町に移住した頃は、知り合いは誰もおらず、孤立感を覚えていました。サークルの存在は知っていましたが、町出身者のみだと思い込んでおり、入りづらさを感じていました。
しかし、2人目の子どもが生まれ、サークルに参加し始めると、驚きました。実際には、会員の多くが町外出身であり、地元の方も含めて私を温かく迎え入れてくれました。
以降はサークルをはじめ、スキップを利用するママたちとおしゃべりしたりと、共感できる居場所と出会い、子ども同士の友達づくりにも繋がりました。
この素敵なコミュニティにもっと早く参加できればよかったと思います。サークルの活動は月1回で、当日の都合で欠席も大丈夫です。「できる時に参加する」がモットーですので、お気軽に参加をお待ちしています。
心温まる栗山町 支え合いをこれからも
小6の長女、小3の長男、そして3歳の次女とともに、長らくスキップの利用やまめっこの活動、そして現在もファミサポなどで、町の皆さんに大変支えられています。自分だけでなく、他の方に頼ることの大切さを日々感じています。
現在は下の子が保育園に通うようになり、スキップに行く頻度は減りましたが、以前より交流していたママたちや保育士の方とは今でも親しい仲です。
最近、趣味を活かしたお菓子の販売をキッチンカーで始めました。すると、SNSや口コミを見て多くのママたちが来てくれて、当時のつながりが今も続いていることを実感しました。
子育てには正解がなく、頼ることや自分で解決することなど、選択肢はさまざまだと思います。ただ栗山町は、心温まる地域性があり、快く受け入れてくれる環境だと感じます。気にかけて助け合う地域の温かさが、子育てを支えてくれているのかもしれませんね。
※ 本稿は、広報くりやま2023年12月号で掲載した内容を修正・加筆しています。