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#17 ねえ、ここにいるよ 子育ての仲間たち|とくしゅう

ママ・パパとして、赤ちゃんと過ごす子育ての日々。歩けるようになったり、寝返りをうてるようになったりなど、すくすくと成長を間近で見守れることは、とても大きな喜びを感じられることではないでしょうか。

ただ同時に、迷いや疲れがついて回るのも現実。皆さんには身近に頼れる人はいますか。

栗山町では、保健師や管理栄養士、保育士などのサポートをはじめ、町内の団体・店舗、ボランティア、サークルなどたくさんの方々が皆さんの子育てを応援しています。

地域全体で力を合わせ、子育てをみんなで支えることは、親子が健やかに成長する手助けとなります。「力になりたい」その思いが詰まった町の子育ての姿を紹介します。

栗山町の出生数
2023年度 27人 ※11月22日現在
2022年度 38人
2021年度 45人
2020年度 54人
2019年度 55人
2018年度 51人
※他町で出生し、その後本町に転入された子は含まれません。



まちで支えるくりやまの子育て♪

子育て支援センターなど子育て支援施設が3カ所保育園・こども園が4カ所です♪

子育て支援センター「スキップ」

子ども発達サポートセンター

児童センター

母子の健康は食から!栄養指導や離乳食についてお伝えします♪
蓮見管理栄養士(左)、上西管理栄養士(右)

第3月曜日の午前にスキップで活動中!壊れたおもちゃはお任せください!
おもちゃクリニック 高橋さんご夫妻

託児が必要な場面は私たちにお任せください♪
長年活動している託児ボランティアの皆さん

子どもは可愛い♡とにかく1番です
浦川保育士

健康が第一!健やかな成長をサポートします
松田保健師

研修を受けた町民ボランティア(提供会員)さんが
託児、家事など、子育てをサポートします!
ファミリー・サポート・センター提供会員の皆さん

スキップを拠点に月1で活動中!季節イベントや茶話会などで
ゆる~く交流しています♪
育児サークルまめっこの皆さん


出産おめでとう!こんなお祝いもあります♪ 

ブックスタート

図書館司書が選んだ絵本をプレゼントするブックスタート[1]の取組

8ヶ月健診時に絵本を2冊プレゼント

成長に適した本をプレゼントします
図書館司書:菊地さん

お店からの記念品

紙おむつや町内で利用できるくりやまギフトカード、栗夢ポイント(1,000円分)などを用意

まちの駅「栗夢プラザ」でお待ちしています!
栗夢プラザ:高野さん

栗山町からの記念品

置時計/ネームプレート/バスポンチョとスタイセット/タオルケットと乳歯入れセット/出生体重米 から一つを選択

町内の芸術家さんの特製ネームプレートもあります!
福祉課:樋口主事

注釈
[1]赤ちゃんとその保護者に絵本や子育てに関する情報などが入ったブックスタート・パックを手渡し、絵本を介して心ふれあうひとときをもつきっかけをつくる活動


栗山町の子育てサポート

町では子育てに関する専門職員を配置し、妊娠期から子育て期まで、安心して育児ができるよう、きめ細かな支援を行っています。

1 妊娠7~10週頃 母子手帳交付・面談①

手続き・面談を子育て支援センター(後述)で行います。保健師と保育士、管理栄養士が同席し、健康で過ごすための情報提供や相談をお受けしています。

手帳と一緒に配布している子育てガイドブック

2 妊娠26~30週頃 面談②・両親学級の受講

2度目の面談を行う時期に併せて、両親学級(パパママクラス)への参加をオススメしています。沐浴や妊婦体験など、これから親となる皆さんの事前準備として、多くのママとパパが受講しています。

3 産後0~2か月後 出産・赤ちゃん訪問

ご家庭に訪問し、赤ちゃんの体重測定や今後の健診、予防接種などの説明を行います。

町の支援制度や保育施設、相談窓口も紹介し、子育てに関わるサポート体制を確認できる機会となります。

皆さん寄り添ってお話いただき安心でした
2児の母 高橋李奈(りな)さん(札幌市出身)

4 産後1年以内 産後ケア事業(無料)の活用※令和5年より無料

助産師による家庭訪問または助産院でママの体の回復を促すサポートをご利用できます。体調管理や授乳の仕方、悩み事など産婦さんに寄り添い一緒に学び・考えます。

仮眠や食事(通所型のみ)など、子育ての一息に利用される方も多いです♪

ヘルシーな食事を提供も

町の情報は母子アプリ「ハグくり」[2]で配信中!

注釈
[2]ダウンロードの際のアプリの名称は「母子モ」だが、郵便番号を登録すると「ハグくり」となる


多くの方の支えとなりたい

住民保健課 河合優香(ゆか) 保健師

最近は町外出身のママ・パパさんも増えており、初めての地域で子育てを行うことに不安を持つ方も多いと思います。また、産後は外出が減り、孤立感を覚えたり、SNSの情報で自信を失う場合も見受けられます。

町では産後ケア事業をはじめ、施設開放、子育て講座や相談を行っています。これらのサービスの利用に高いハードルを感じる方もいると思います。ただ実際に、利用者から「話せてよかった」「参加してよかった」とホッとした表情を見ると、もっと多くの方に使ってほしいという気持ちになります。

地域には親子の成長を一緒に見守り、応援する仲間がたくさんいます。今後も皆さんがのびのびと過ごせる環境となるようにサポートします。


子育て支援センター「スキップ」 仲間との出会いの場

子育て支援センター「スキップ」は、親子の憩いの場として平成19年に開設しました。自由に親子で遊ぶことができる子育てサロンや講座、年齢別で親子遊びを行うあそびの広場など誰でも参加できる場所です。

また、同年代の子を持つ親同士が集まる『出会いの場』でもあります。似た者同士が集まる場だからこそ、共感しあえる仲間がいて、子育ての悩みに一人で思いつめることはなくなっていきます。

子育てがより楽しく豊かになるように、施設では専任保育士・保健師がいますので、相談も含めてお気軽にご利用ください。

【開館時間】
 平日 午前8時半~午後5時
※子育てサロン(一般開放)は午前10時~午後4時です。

1 子育てサロン・講座での利用

大型遊具やおもちゃ、絵本など自由な遊び場を用意。また、離乳食講座や本の読み聞かせ会など利用者のニーズに応じた催しも定期的に行っています。

2 あそびの広場で仲間づくり

同年齢のお友だちと親子で遊べるお楽しみ会「あそびの広場」を毎月開催しています。情報交換の場や親子同士での友だちづくりの機会にもなります。

気軽に来れて相談もしやすいです

仲良しママさん友だち
(左から)上原さん・宇野さん・田村さん※3人とも町外出身です

この日の遊びの広場はフォトアルバムづくり

思いの詰まったアルバムが完成

親子の遊び場は他にも!

児童センター(中央4)
 毎週月~土曜日 10:00~16:00 ☎72-0801
子ども発達サポートセンター(朝日4)
 毎週木曜日 9:00~12:00  ☎73-2260
その他、保育施設
 町内保育園・こども園での一般開放日(広場の日)を設けています。


みんなの優しさが連鎖するように

ファミリー・サポート・センター ボランティア(提供会員)
高松 さち子(さちこ)さん(中央3・由仁町出身)

ファミリー・サポート・センター(以下、ファミサポ)の子育てボランティアとして、24時間育児に奮闘する皆さんの力になりたいと思っています。

活動を始めた時期の記憶は曖昧ですが、今も感じているこの気持ちが私の原動力です。ファミサポでは主に託児や送迎を行っており、最近は個人的な活動として子育て支援ができる仕組みも企画中です。

5児の母として子育てを経験し、多くの人との出会いや協力が私を支えてきました。今のファミサポでの活動が誰かのためになり、優しさが連鎖し、皆さんの生活により良い彩りが生まれることが私の理想です。

託児の理由はさまざまだと思いますが、リフレッシュのために預けたいという気持ちも大切だと考えています。楽しい子育てを手助けできればと思います。

ファミリー・サポート・センター

依頼会員(子育てを援助してほしい人)提供会員(ボランティア)が会員となり、託児や送迎を行う制度です。利用する理由は「美容院に行くため」「通院のため」「兄弟の学校行事に参加」などさまざまです。今年度より母子健康手帳交付後から産後4か月まで利用できる20時間無料券を配布し、育児支援のほか家事支援も行っています。
◆対象
 0歳~小学6年生まで
◆料金(1時間当たり)
 600円(土日祝、年末年始は700円)
◆時間 午前7時~午後9時
◆預かり場所
・依頼会員または提供会員宅
・児童センター(小学生)
・スキップ(就学前) など
【事務局】0123-72-1280

初めましての提供会員さんと一緒にたくさん遊んだよ♪

初の託児は不安でしたが預けてよかったです
1児の母 酒谷遥香(はるか)さん(せたな町出身)

共感しあえる居場所が見つかった

育児サークルまめっこ役員
月輪由美子(ゆみこ)さん(角田・札幌市出身)

結婚を機に栗山町に移住した頃は、知り合いは誰もおらず、孤立感を覚えていました。サークルの存在は知っていましたが、町出身者のみだと思い込んでおり、入りづらさを感じていました。

しかし、2人目の子どもが生まれ、サークルに参加し始めると、驚きました。実際には、会員の多くが町外出身であり、地元の方も含めて私を温かく迎え入れてくれました。

以降はサークルをはじめ、スキップを利用するママたちとおしゃべりしたりと、共感できる居場所と出会い、子ども同士の友達づくりにも繋がりました。

この素敵なコミュニティにもっと早く参加できればよかったと思います。サークルの活動は月1回で、当日の都合で欠席も大丈夫です。「できる時に参加する」がモットーですので、お気軽に参加をお待ちしています。

心温まる栗山町 支え合いをこれからも

3児の母 育児サークルまめっこ 元代表
高橋恵里子(えりこ)さん(松風4・恵庭市出身)

小6の長女、小3の長男、そして3歳の次女とともに、長らくスキップの利用やまめっこの活動、そして現在もファミサポなどで、町の皆さんに大変支えられています。自分だけでなく、他の方に頼ることの大切さを日々感じています。

現在は下の子が保育園に通うようになり、スキップに行く頻度は減りましたが、以前より交流していたママたちや保育士の方とは今でも親しい仲です。

最近、趣味を活かしたお菓子の販売をキッチンカーで始めました。すると、SNSや口コミを見て多くのママたちが来てくれて、当時のつながりが今も続いていることを実感しました。

子育てには正解がなく、頼ることや自分で解決することなど、選択肢はさまざまだと思います。ただ栗山町は、心温まる地域性があり、快く受け入れてくれる環境だと感じます。気にかけて助け合う地域の温かさが、子育てを支えてくれているのかもしれませんね。

ママたちもたくさんご来店。家庭の夜ごはんの手助けになればと、お惣菜の提供も行っている

※ 本稿は、広報くりやま2023年12月号で掲載した内容を修正・加筆しています。

文章・写真:伊藤昴(町総務課)

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