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くりふと家具什器づくりワークショップ|栗山煉瓦創庫くりふと・ファブラボ栗山

2023年1月21日にプレオープンした栗山煉瓦創庫「くりふと」。栗山駅前にあるレンガ倉庫を活用したこの施設は、栗山町の関係人口を生み出す「新たな交流拠点」として改修工事を進めてきました。

施設内には、多目的ホールやシェアキッチン(くりふとキッチン)、コミュニティFM(開局準備中)などのほか、ファブラボ栗山あさひ工房から移設し、4月1日の正式オープンに向けて最終的な準備を進めています。

くりふとキッチンには新店舗となる「おはぎのHanako」が出店。夫婦で作る手作りのおはぎは、甘さ控えめで保存料無添加であり、試食品として無料配布した4日間は連日盛況となった(写真:西村さやか)

ファブラボ栗山ではレーザー加工機を使用した「キーホルダーづくり体験」を実施。この体験も正式オープンまで継続して行っていく(写真:西村さやか)

今回はファブラボ栗山で行う「くりふと家具什器づくりワークショップ」について紹介します。

このワークショップは、正式オープンまでの期間限定で、くりふと内で使用する椅子とテーブルを作る体験です。(ワークショップの申込み方法は記事の最後をご覧ください)

ファブラボについては、広報くりやま2022年11月号の特集「地域とデジタルをつなぐファブラボの現場」でも紹介している

大型CNC加工機で椅子とテーブルの部品を作る

ファブラボ栗山では、移設に伴い大型CNC加工機(以下、CNC)を導入しました。CNCは「computer numerical control(数値制御)」の略称で、PCでプログラムした数値を機械が読みとり、 一枚の板から部品を削り出すものです。

今回のワークショップでは、スタッフがあらかじめ削り出した家具の部品を用意 し、参加した方々に①ヤスリ掛け、②塗装、③組み立ての 3つの工程を体験してもらいます。

画像提供:合同会社ジモトファブ

動画はCNCによる切削加工の様子で、椅子に使う部品は「座板1枚、脚3本、繋ぎ板1枚」の計5つ。一枚の板で5脚分の椅子の部品を削り出し、1回あたりの時間は1時間半程度かかる。出来上がった状態はプラモデルの骨組みに近いイメージだ

ヤスリ掛け

CNCで削り出した部品は断面が粗いので、ヤスリ掛けを行いキレイに整える必要があります。ベルトディスクサンダー(機械ヤスリ)で、スタッフが大まかに削ったあとは、参加者の方々が紙ヤスリで表面を整えていきます。

紙やすりは、粗い順に#60、#120、#240の順に使用する。ササクレが所々にあるため、軍手をつけて丁寧にヤスリ掛けを行わないと危険(画像提供:合同会社ジモトファブ)

ヤスリ掛けを行ったあとの部品には、多くの粉塵がついているので、エアダスターで取り除く。さらに雑巾で水拭きして残った粉塵を拭き取る(画像提供:合同会社ジモトファブ)

塗装

塗装では、水性のウレタンニスをハケとコテバケを使って丁寧に塗っていきます。

写真は、ヤスリ掛けが終わった状態。水拭きで濡れた部品を乾燥させてからニス塗りを行う(画像提供:合同会社ジモトファブ)

塗装には匂いが少なく手についても問題ない、水性ウレタンニスを使用しています。部品の表面、側面、裏面をそれぞれ3度塗り重ねます

乾燥後は仕上げとして、目の細かい#400番の紙ヤスリを使い表面を磨きます。この作業によって手触りが良くなります。

1回のニス塗りで30分程度の時間を要する。3回塗るとかなりの時間がかかるため、1日で全ての工程を終えることは難しい。期間中は当日の状況を見ながら、必要なワークショップの内容も変化する可能性も(画像提供:合同会社ジモトファブ)

組み立て

塗装が終われば、後は組み立てるだけとなります。組み立てには釘は使わずに、専用のダボ(接着具)を埋め込みます。

ダボはファブラボ栗山にある3Dプリンターによって作られたもので、レッド、イエロー、ブルー、グリーンなどの鮮やかなカラーを用意している(画像提供:合同会社ジモトファブ)

参加記念の名入れ加工

今回のワークショップに参加した記念として、椅子の脚に、手書きのサイン(ひらがなまたは英語)をレーザー加工機で彫刻します。

写真は椅子の完成した状態(ニス塗装はしていない)。赤色のダボは取り外し可能なため、椅子を分解することもできる。デザインは栗山町在住の建築家・神谷幸治さん(Qukan 空間工作所)にアドバイスを受けて設計した(画像提供:合同会社ジモトファブ)

申込み方法

「くりふと什器製作ワークショップ」は、2月11日(土)から3月26日(日)まで毎週土日・13:30~16:30に開催します。

ファブラボ栗山のPeatix(ピーティックス)で申し込みすることができます。

今回、栗山煉瓦創庫くりふとの家具什器を製作させていただくことになりました。この場所に愛着を持ってくれる人がひとりでも増えてほしいということで、参加型のワークショップとして企画しました。みなさんと一緒に楽しく作ることで、くりふとを盛り上げていければと思います。参加お待ちしております!(写真:西村さやか)

文章:望月貴文(地域おこし協力隊) 写真:西村さやか(同左)

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