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#11 栗山で新社会人になる(2023年度)|とくしゅう

春から期待と不安を胸に栗山の地で働く新社会人の皆さん。夢や目標を持って働こうと目を輝かせています。

新たな仕事に苦労しながらも、ひたむきに仕事に励む7人の若者。「地元に戻り就職をした方」「町内の学校を卒業し、就職した方」「町外から栗山町を志望し、就職した方」など進路はさまざまです。

そんな社会人となった一人ひとりに胸に秘めた想いを聞きました。

自分の役割に責任を|鴈田拓也さん

JAそらち南
鴈田 拓也(がんだ たくや)さん(22)

栗山町出身(北海学園大学卒業)

栗山町出身の鴈田さん。高校卒業後は札幌の大学へ進学しましたが、実家の農作業を手伝うなかで、馴染みのある地域で働きたいとの気持ちが芽生え、4月からJAそらち南で勤務しています。

現在は営農振興係として、主にRTK(トラクターの自動運転)を始めたい組合員と業者との仲介を担当。「学生の頃と比べると、関わる人が格段に増えました。一つ一つの仕事が自分だけではなく、色々な人が関わって成り立っている。早く自分の役割をこなせるよう、任された業務に責任をもって向き合います」と力強く今後の抱負を話してくれたのが印象的でした。

横の繋がりを大切に|丸田優衣さん

栗山いちい認定こども園
丸田 優衣(まるた ゆい)さん(20)

旭川市出身(旭川福祉専門学校卒業)

幼い頃から年下の子の面倒を見るのが好きだったという丸田さん。「自分のことをせずに小さい子の面倒を見ていて、先生に怒られるくらいお節介でした」と笑顔で語ります。

現在は、1歳児クラスの担任をしており「ダメなどの否定的な言葉を使わないことやたくさん褒めることを意識しています」と語る丸田さん。また、園児の送り迎えの時には、保護者と普段の様子や園での過ごし方など、情報交換をして一人ひとりの個性を把握することを心掛けています。

今後の目標は「園の一員として責任を持ち、周りの先生との横の繋がりを大切にしたいです」と話していました。

お客さんに寄り添う|山下龍生さん

有限会社西岡建設
山下 龍生(やました りゅうせい)さん(22)

由仁町出身(北海道科学大学卒業)

小学校の授業をきっかけに住宅に関する仕事に興味を持った山下さん。学生の時に設計業務の難しさを痛感し、別業界への就職も考えましたが、「幼い頃からの夢を諦めたくない」と設計の道を追い続けました。

山下さんは、地元と近く思い入れがある栗山町に、建築を通して恩返ししたいという想いで、西岡建設で働くことを決めました。

社会人としてお客さんの要望に耳を傾け、満足してもらえるように話し合いを重ねていきたいと言います。これからの目標は「お客さんや職人さんに寄り添い、わかりやすい図面を作りたいです」と話していました。

一日でも早く戦力に|石川空さん

有限会社西岡建設
石川 空(いしかわ そら)さん(18)

由仁町出身(栗山高校卒業)

ものづくりが好きな父の影響で幼い頃から、自分で作ったものを残していきたいという想いがあった石川さん。

現在は、大工としてゼロからのスタートに戸惑いながらも、一日でも早く戦力になれるように資格取得に向けての勉強や現場の状況把握など、好きなことを学ぶ楽しさを感じている様子でした。

地元密着型の企業に魅力を感じていた石川さんは「お客さんとの交流を大切にしたいです」と話します。 

これからの目標は「いい大工さんになるという大きな目標に向かって、目の前にある小さなことを少しずつ進めていきたいです」と話していました。

人々が優しい栗山で働きたかった|松平加奈さん

谷田製菓株式会社
松平 加奈(まつひら かな)さん(18)

栗山町出身(栗山高校卒業)

想い入れのある地元で働きたいと強い意志があった松平さん。事務職員としての採用ですが、「事務職員もまずは現場を知るところから」という会社の方針で、現在は工場の仕事を学んでいます。

「今は工場で、主にきびだんごの生地を適切な大きさにちぎる作業を行っています。腕がパンパンに張ることもあり大変ですが、新しい仕事ができる楽しさを一番に感じています」と笑顔で話してくれました。

「景色がキレイで町の人が優しく声をかけてくれる栗山が好きです」と話す松平さん。生まれ育った栗山で働く喜びを感じながら充実した日々を過ごしている様子でした。

感謝の気持ちと責任感を胸に|八木橋心さん

谷田製菓株式会社
八木橋 心(やぎはし しん)さん(18)

栗山町出身(栗山高校卒業)

高校生の時に職場見学をしたことが、入社のきっかけと話す八木橋さん。「社員の方を見て、昔から身近にあったきびだんごを自分の手で作りたいと思いました」と話します。

働き始めると、大変なことも多い様子ですが「コミュニケーションを取りながら働けることが楽しい。先輩にお弁当を作ってもらったことが嬉しかった」と素敵なエピソードを聞かせてくれました。

「困っていた時に助けてくれた先生や同級生のお陰で今の自分がいます。弱音を吐かず、任された仕事に責任を持って過ごしていきたい」と感謝の気持ちを述べながら目標を語る姿に、八木橋さんの人柄を感じました。

患者さんの立場で考える|冨永菜月さん

栗山赤十字病院
冨永 菜月(とみなが なつき)さん(23)

奈井江町出身(日本赤十字北海道看護大学卒業)

保健師として働いていた母の影響で、人と近く関われる仕事に就きたいという思いがあり、看護師の道を選んだ冨永さん。現在は、研修期間中でプリセプター(下記参照)と一緒に、痰の吸引や点滴、食事の介助などを行っています。

栗山町を選んだ理由は「自然豊かで景色が良いところや看護部長の優しさに惹かれたのがきっかけです」と笑顔で話します。

直接命に関わる仕事をしているため「緊張感を持って取り組んでいます」と既に看護師としての心構えを持っている様子でした。

「忙しい時でも常に患者さんの立場で考え、気を配れる看護師になりたい」と今後の目標を語っていました。

\富永さんの/プリセプターさんにも聞きました

中埜渡 沙也佳(なかのわたり さやか)さん

三上 真由美(みかみ まゆみ)さん

栗山赤十字病院ではプリセプター制度を導入しており、新人職員が働きやすい環境作りを目指しています。

プリセプターを担当している2人に冨永さんについて聞くと「礼儀が正しく明るい子で、患者さんに対して優しく丁寧に声掛けをしています」と口を揃えて言います。

「初心を忘れず、患者さんの小さな異変に気づける看護師になって欲しいです」と話し、今後の成長を期待している様子でした。

今後の目標を聞くと中埜渡さんは「自分の技術を再確認する意味も込めて指導したい」三上さんは「戸惑うこともあると思うが一緒に成長していきたい」と話していました。

プリセプター制度
先輩看護師(プリセプター)が新人看護師(プリセプティー)に、看護技術の指導や精神面のサポートを行い業務を教えていく教育システム

「若者がいきいきと働くまち」

自分の夢や目標に向かって仕事をする若者たち。
まちはにぎわいと活気であふれていく。
その先には、かがやく未来が待っている。


※ 本稿は、広報くりやま2023年5月号で掲載した内容を修正・加筆しています。

文章:松井有彩(栗山町総務課) 文章:仲野涼(同左) 写真:伊藤昴(同左)


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