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#7 「くりやまのおと」を振り返る1年9ヶ月|ふりかえり

皆さん、こんにちは。編集・文章担当の望月です。今シーズンは、昨シーズンに比べ暖冬だったかなという印象の栗山町。もちろん厳しい気温だった時期もあり、イチ道民としては「こんな寒くて雪の多い場所から抜け出したいぞ」と心の中で愚痴ることも多かったですが、現在は、路面の雪もほぼ無くなり、あちらこちらでフキノトウが芽生える季節になりました。

今回もふりかえり記事として、直近3ヶ月の活動やくりやまのおとのアクセス状況を振り返ってみます。

3ヶ月間の振り返り(2023年1月~3月)

先進地調査(ローカルフォト)

直近3か月は投稿数が5つと少ない投稿となりましたが、情報発信プランナーとしての活動は密度の濃いものとなりました。まずは先進地の調査から紹介します。

今回は、ローカルフォトの取り組みをしている地域へ調査に行ってきました。調査先は奈良県生駒市の「いこまち宣伝部」、香川県小豆島の「小豆島カメラ」、滋賀県長浜市「長浜ローカルフォト」の3地域です。

いこまち宣伝部(奈良県・生駒市)

生駒市は、ローカルフォトの概念を知った場所でもありました。前回(昨年8月)の訪問時に、担当課の村田係長に対応していただいたこともあり、御礼もかねて再度伺うことに。生駒市役所1階のエレベータ前で「望月さん、お久しぶりです」と気さくに声をかけていただき、朗らかな雰囲気の中で再会することができました。

前々回の振り返りでも書いていますが、生駒市は「いこまち宣伝部」という、市民がまちの宣伝部員として職員と共に、1年に渡りSNS「グットサイクルいこま(InstagramFacebook)」に情報を発信していく事業であり、ローカルフォトとしては、いこまち宣伝部の活動の一環で同時に行われているものです。また昨年には、市の取り組みが対外的に評価され「グッドデザイン賞」を受賞されています。

村田係長からは、いこまち宣伝部がローカルフォトを取り入れた経緯や、事業の中でのあった苦労話や楽しいエピソードについても共有していただきました。

市役所を出た後、駅に向かう途中で商店街に立ち寄り、元気いっぱいの和菓子屋の女将さんからイチゴ大福を買って次の目的地へ。「大福を買ったお店もSNSにのっているのかな」と調べてみたら、案の定、グットサイクルいこまに掲載されていました。こうやって、ひとつのSNS(アカウント)から、市民の手で、街の情報が網羅的になっているのをみると、我がまち栗山でもできないものかなと羨ましく思います。

【端午の節句は柏餅!】 実はかなりの甘党。 いこまち宣伝部アヤです。 端午の節句まであと2週間。ぴっくり通り商店街の和菓子店・中村製菓では今年も柏餅(1個130円)の販売が始まっています。 爽やかな香りの柏の葉にくるまれた白い餅にあっ...

Posted by グッドサイクルいこま on Friday, April 21, 2017

小豆島カメラ(香川県・土庄町&小豆島町)

続けて小豆島へ。目的である「小豆カメラ」は、7名の女性がほぼ毎日に渡って写真を一つのサイトを通じて撮りためたものを紹介しており、生駒や次に説明する長浜と異なり、行政の力を借りずに継続し続け、2023年で10年目を迎えます。

実は、今回の調査で最も肝を冷やした期間となりました。島に到着した前日は神戸市に宿泊したのですが、その日は、最強寒波が西日本に到来した日であり、神戸港ー小豆島間のフェリーが欠航に・・・。

「もしかしたら、次の日も欠航かしら・・・」と一抹以上の不安を覚え、夜を明かしましたが、結局、欠航にはならず2時間遅れで小豆島に到着。自身の人生初離島(北海道も離島みたいなもの?)が、このような形になるとは夢にも思わず、ハプニング続きの滞在となりました。

さて本題の調査では、4名(三村さん、坊野さん、黒島さん、太田さん)の女性にお話しをお聞きすることができました。それぞれ活動に入った経緯も違うなか、ゆるやかな繋がりのなかで10年近く活動を続けていたことは、率直に言って素晴らしいとしか言えません。

それぞれから込み入った話をいただきました。「そんな(私たちは)大げさなことはしていないです」と、口を揃えていましたが、継続することに大きな意味があります。

活動をしている皆さんからの発言から推察するに「小豆島カメラ」という写真を通じた活動を通じて、それぞれが実現したい地域社会のあり方や想いを伝えていきたいものと認識しています。

長浜ローカルフォト(滋賀県・長浜市)

最後の訪問地は滋賀県の長浜市へ。「長浜ローカルフォト」として活動している4人の方にお会いすることができました。

代表の田中さん含め竹内さん、山内さんの3人の女性と、影日向で活動を支える川瀬さんから出迎えを受け、長浜ローカルフォトの活動を懇切丁寧に説明していただきました。

長浜ローカルフォトは、長浜市役所が地方創生交付金を活用した「長浜ローカルフォトアカデミー」が前身。3年間の活動を経て、ローカルフォトの活動を継続していきたいという有志が独立し、2019年に現在の団体を誕生させました。

アカデミーの名が無くなっても、県の助成金や少ない予算の中をやりくりし、限界集落の人たちと交流を通じて、集落を単位とした写真展の開催したり、琵琶湖の漁に着目して、漁師の仕事や琵琶湖で採れる魚を写真で記録したりと、その年々でテーマを変えて精力的に活動しています。

冬の風物詩「ヒウオ漁」。 新鮮なヒウオの放つ光りは、まさに氷のよう。   陽の登り切らない早朝、気温は3度。風もなく穏やかな冬の琵琶湖へ、漁師の嶋田さんご夫婦に「魞(えり)」で行うアユの稚魚「ヒウオ(氷魚)」の漁を見せていただくことに。  ...

Posted by 長浜ローカルフォト on Saturday, January 1, 2022

代表の田中さんが、ローカルフォトの活動が自分の中の誇りとして強く発言されている姿を見て、地域づくりに携わる者として、元行政職員として心打たれるものでありました。

3つの地域を回り、ボロボロの状態となって栗山への帰路となりました。現地での生の声を聴くことは、本当に貴重な時間でありました。関係した皆様におかれましては、忙しいお時間に対応していただき、この場をお借りして御礼申し上げます。

切り絵作家「小林ちほさん」との出会い

今回は、昨年の8月以来となる「くりやまのひと」を掲載。主役は切り絵作家の小林ちほさん

小林家に訪問する度、展示されている切り絵の作品が、心の中に引っかかっていました。昨年の12月下旬に、大丸札幌店で「いい芽ふくら芽受賞者展」という展示が開かれることを知り、ちほさんの在廊する時間を聞いて、顔合わせに伺うことに。

ちほさんには、暖かく迎え入れていただき、快く取材を許可してもらいました。当初は「切り絵とは、どのようにして出会ったのか」と、不思議に思っていたのですが、ちほさんからは、切り絵は、苦悩に満ちた高校時代を生き抜くちほさんなりの処世術であったこと、独学で続けるうちに自分の一生の財産であり仕事になったこと、自分の制作の表現を広げていける存在であること、など興味深いお話を多くいただきました。

今回もこれまでと同様に、広報くりやま2023年3月号の裏表紙に掲載しています。

広報くりやま2023年3月号

栗山町地域おこし協力隊活動報告会

今月(3月)は、地域おこし協力隊活動報告会の準備に追われていた月となりました。これまでの執筆活動や広報との連携、調査・交流、自己学習など協力隊の期間の中で活動を整理し、3月22日に町民の皆さまへ披露することに。

望月は2年間、同じく情報発信プランナーの西村さんは1年間の活動を紹介し、情報発信プランナーとして何を念頭おいて発信・活動しているのか、次年度(2023年度)は、何をしていきたいかを、20分に渡ってプレゼンさせていただきました。

撮影:伊藤昴

プレゼンと同時にパネル展も行いました。実はこっちの準備のほうが結構な時間を使ってしまい、プレゼンはちょっと出たとこ勝負ではありました(笑)

パネル展は、昨日で終了しましたが、4月から場所を変えて巡回展示を予定しています。

西村隊員の音楽と栗小スクールバンドとの交流

最後に、情報発信やくりやまのおととは関係ありませんが、望月の個人的に嬉しい出来事を一つ紹介します。

栗山小学校スクールバンド(以下、栗小スクールバンド)の小学生5人と、西村(SAyA)さんが所属する音楽ユニット「木箱」が、コラボレーションして楽曲をリリースすることになりました。

画像提供:kitorina records

木箱 『Children’s Forest』 配信日:2023年3月17日
[木箱] 作曲/編曲
SAyA:ボーカル,ピアノ, 鍵盤ハーモニカ
西村サトシ:プログラミング、エレクトリックギター、シンセサイザー
[栗山小学校スクールバンド]
佐々木心広:シンバル、エレクトリックギター
狩野菜乃芭:トイピアノ、 鍵盤ハーモニカ
山口唯:鉄琴
佐藤あおい:リコーダー
佐藤希美:鈴、木琴

昨年の5月頃から、私もちょくちょくこの話しを聞いていました。栗山スクールバンドは、当時6年生4名、5年生1名の計5名と「6年生が抜けると解散」という憂き目にありました。

木箱が関わり、何かできないかと考えたところ「子供たちが参加して楽曲をリリースする」ということになったようです。顧問の先生や校長先生も快く受け入れてくれたことを感謝していました。

所属するキトリナレコードのスタジオに子供たちを招き、一緒にレコーディングを行い完成させた「Children’s Forest」という楽曲は、3月17日にリリースしています。その日は卒業式であり、残念ながら卒業式をもって栗小スクールバンドは解散となりました。

レコーディングの様子(撮影:伊藤昴)

楽曲は、CD-RにUVプリンター(ファブラボ栗山)でジャケットを印刷し、卒業式の前に子供たちに手渡したそうです(市販CDと変わらない完成度)。後日、西村(SAyA)さんから、子供たちがスタジオに挨拶にきたり、親御さんから感謝のメッセージをもらったりという、ほっこりしたお話を聞くことも。

撮影:伊藤昴

このコラボレーションは、木箱や学校の関係者以外にも多くの栗山に住む人が関わって完成させたものです。子供たちにとって、レコーディングや楽曲制作に携わることは未知の体験そのものであり、今は実感がないとしても手元にのこった音楽(CD)という存在とその経験は、成長とともに今後の人生にかけがえのないものになると感じます。

今回のエピソードは、端から見ていた(聞いていた)身としても、とても嬉しい時間となりました。

1年9ヶ月のアクセス状況

さて、今回も経過報告も兼ねてnoteのダッシュボードとnote pro のアナリティクスβの機能を利用して、くりやまのおとの簡単なアクセス状況を紹介していきます。

ダッシュボードから閲覧傾向

直近3ヶ月(1月~3月)のPV数は52,307と9,000強の増加なりました。(前回振り返りでは配信開始1年6ヶ月で43,923PV)

配信開始1年9ヶ月で52,000を超える全体ビュー、1000を超えるスキを記録

アナリティクスβから見る流入先

次は流入先の情報です。アナリティクスβによれば、次のとおりとなります。

くりやまのおとの参照元
・Google 32.7%(前回30.1%) 増減+2.6%
・Facebook 27.3%(前回33.6%) 増減▲6.3%
・yahoo 13.3%(前回11.9%) 増減+1.4%
・note 12.1%(前回15.4%) 増減▲3.3%
・smartnews 4.5%(前回記録無し) 増減+4.5%
・Twitter 4.3%(前回4.8%) 増減▲0.5%
・Instagram 1.3%(前回1.1%) 増減+0.2%
・その他 4.5%(町公式HP等、前回3.1%) 増減+1.4%

集計期間 2021年7月1日(開設当初)~2022年12月30日

今回からと同じく、1番の流入先が、FacebookからGoogleに変わりました(これは嬉しい~)。3番目のyahooと合わせると46.0%(前回42.0%)となり、くりやまのおとのPVの半数は検索エンジンから参照されているということになります。

SNS(note、Facebook、Twitter、Instagram)経由での流入先は計45.2%(前回54.9%)と5割を切る形に。相変わらず大きな流入先であることは変わりませんが、オウンドメディアからの依存度が下がることは嬉しいです。

Instagramのフォロワーも400人を超えました!

一方、西村さんが運営している、姉妹SNSのInstagram「くりやまのおと」のフォロワー数も、3月26日に400を超えました。(2023年3月31日現在で430)

1月に広報部局と共同で「20歳のつどい」で撮った写真を送る企画を実施したこととや、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で栗山監督が世界一を勝ち取ったこともあって、直近3ヶ月ではフォロワー数が伸びてきています。今後もInstagramでは日々の栗山に溢れる写真を掲載してきますので、引き続きお楽しみください。

2023年度も引き続きよろしくお願いします

明日から、新しい年度となります。情報発信プランナーもこれまでの活動をや、先に書いた報告会で説明した活動を行うほか、新しく「情報発信とはなにか」を可視化できるような活動もしていく予定です。詳細が決まり次第、くりやまのおとでも情報を発信していきます。

新年度の最初の投稿は、広報くりやま2023年4月号の特集である「栗山煉瓦創庫くりふと4月1日グランドオープン-栗山駅南交流拠点施設」を配信します。引き続き、くりやまのおとをよろしくお願いします。

2023年4月1日9時更新(予定)

文章:望月貴文(地域おこし協力隊)
写真:西村さやか(同上)・伊藤昴(町総務課)

最後まで読んでいただきありがとうございます。Instagramでも、栗山の音が溢れています。ぜひご覧ください!!