マガジンのカバー画像

くりやまのひと

11
北海道栗山町で生活している人から、普段、発せられない「音」を拾っていくマガジンです。
運営しているクリエイター

記事一覧

#10 第2のステージは書店のカウンター|くりやまのひと

栗山にただ一つ残る書店の看板娘としてかつて、どこの商店街にもあった町の本屋さん。大型書店やネット通販が台頭し多くの町で姿を消しています。栗山町も例外ではなく、ひと昔前までは3軒の本屋がありましたが、いまでは栗山駅前に位置する(有)金岩商店を残すのみとなります。 金岩商店は、栗山の地で70年以上続くお店として多くの子供や本好きな大人の心を支えてきました。今回は、金岩商店の看板娘である金岩和恵(かずえ)さんにお話を伺います。 スポ根少女が放送部を通じてアナウンサーに憧れて金岩

スキ
16

#9 「何かを掴みたい」と思い続けて、ここまで来ちゃった|くりやまのひと

ガラス作家として国際的な展示会に出品2021年、国際連合は2022年を「国際ガラス年(IYoG2022)」とすることを決議しました。ガラスの原料である硅砂(けいしゃ)から作られる、窓ガラスやコップといった製品は、私たちの生活に欠かせません。 ガラスは、これまで多くの芸術家たちの創造を生み出みだしてきたものでもあります。 栗山町で芸術活動をしている中川晃(あきら)さんは、ガラス作家として東京で行われる国際ガラス年の展示会に出品を予定しています。今回は、中川さんのガラスに対す

スキ
20

#8 伝統的な手織りとファンキーな精神の狭間で生まれるもの|くりやまのひと

ヘンプ(大麻)という伝統の繊維を績む4月に入り、北国の北海道にも春の陽気が訪れました。寒暖が激しいこの時期は衣替えの難しいタイミングでもあります。 普段身に付けている衣服は様々な素材が使われています。天然繊維では「コットン(綿)」や「リネン(亜麻)」といった植物由来、「シルク(絹)」や「ウール(毛)」など動物由来の繊維がありますが、今回は植物由来の「ヘンプ(大麻)」に焦点をあてます。 ※大麻は違法薬物ですが、手織り(紡績)に使用する茎は、大麻取締法により規制外となっていま

スキ
23

#7 寒冷地・北海道でサツマイモづくりに挑む青年|くりやまのひと

由仁・栗山の若手農家の合作である「由栗いも」晩秋から初冬を迎え、冬支度に追われる北海道。農業が基幹産業である栗山町と夕張川をはさんだ隣町・由仁町も収穫の時を終え、次の収穫に向けて着々と準備を進めています。 両町には20~30代の若手農家が中心となる「そらち南さつまいもクラブ」という団体があります。青年たちは由仁と栗山で育てたサツマイモを「由栗(ゆっくり)いも」(品種:紅あずま)という名称で、ブランド化を進めており、栽培方法の研究や食育、販売活動を精力的に行っています。 そ

スキ
19

#6 文学少女から、知の拠点を預かる専門家へ|くりやまのひと

文化施設である図書館、図書館を支える「司書」美術館や博物館とともに、住民の文化芸術活動の場である図書館。その図書館は、「司書」という文字通り「書」物を「司」る専門家によって支えられています。 北海道栗山町も、公共図書館として「栗山町図書館」が所在しており、司書の一人である野澤香(かほり)さんは、司書を統括する立場にいます。 今回は、野澤さんに司書になった理由と、これからの栗山町図書館について話しを伺いました。 友人の夢をもらい、自分の夢とした野澤さんは、北海道札幌市の出

スキ
35

#5 消費者との会話を求める養鶏家|くりやまのひと

新鮮な卵を届ける栗山の養鶏場 栗山町松風にあるスーパーマーケット「ラッキー栗山店」。その野菜コーナーに栗山産の卵が置かれています。栗山町の七不思議ではありませんが「なぜ、野菜コーナーに卵が置かれているのか」と、首をかしげる町民も多いはずです。 その卵を生産しているのは、南角田にある養鶏場・有限会社酒井農場。現在は、2代目である酒井利夫(としお)さんが経営し、町内・町外に向けて新鮮な卵を提供しています。今回は、酒井さんに、酒井農場や養鶏について聞いてみました。 酒井農場は、

スキ
48

#4 移住者と栗山を繋ぐ、等身大のコーディネーター|くりやまのひと

栗山への移住を考える最初の入口として「くりエイトするまち栗山町」というキャッチコピーがあります。一度は聞いたことがあるという栗山町民は多いはず。このコピーは町のシティプロモーションの一環として、町の若者定住推進課が実施しているもので、他にも「くりやまクリエイターズマーケット」や「くりやまサポーター」といった、20代・30代の若者世代をターゲットにしたプロモーション活動を行っています。 その若者定住推進課に「移住コーディネーター」の肩書きで、移住希望者と栗山を繋ぐ一人の女性が

スキ
22

#3 昆虫に魅せられた少女が、選んだ素直な進路とは|くりやまのひと

栗山町の象徴的な存在である「オオムラサキ」栗山町は、国蝶オオムラサキの生息地の国内北東限地であり、自然あふれる場所に生息している美しい蝶は、自然教育に力を入れている栗山にとって、シンボルともいえる大切な存在です。 そのオオムラサキを飼育・展示している「オオムラサキ館」。そこで働く川名いつみさんは、栗山の自然や自然教育活動を陰から支えている一人です。 昆虫に魅了され、ここ栗山の地で働くことを夢見ていた川名さん。川名さんの昆虫に対する想いはどのようなものなのかを、自身の進路を

スキ
34

#2 「あの坂へいそげ」 祖父の言葉が、自分の生きる理由へと繋がった|くりやまのひと

命を守る大切さを語りつなぐ語り部 1993年7月12日は「北海道南西沖地震」の発生日です。最大7~8mに達した津波が北海道の南西沖を襲い、死者・行方不明者あわせて226名という、不幸に見舞われた日になります。 近年では、2011年3月に東北地方を中心に甚大な被害を受けた「東日本大震災」、2018年9月に北海道で観測史上初の震度7を記録した「北海道胆振東部地震」など、多くの国民や北海道民が大規模災害を経験しており、忌まわしい記憶の中であっても、被災の経験からさまざまな教訓を得

スキ
22

#1 ものづくりのDNAが織りなす、夫婦二人三脚の洋食屋|くりやまのひと

夫婦念願のお店が栗山に誕生2021年5月、栗山町に一つの洋食屋が誕生しました。その店の名は「モンテマローネ」。モンテはイタリア語で「山」、マローネは「栗」と栗山の地名にちなんで名付けられました。 昼はランチ、夜は居酒屋スタイル、全12席の小さなお店です。 モンテマローネを営まれているのは、佐藤武士(たけし)さん・倫夏(りか)さんご夫婦です。武士さんは37年間の経験と技術を活かし調理を担当、倫夏さんは店内の管理や注文など店の切り盛りを担当。文字通り「夫婦二人三脚」で経営され

スキ
29

#0 栗山で生活・活動する人の音を拾う|くりやまのひと

「くりやまのひと」のコンテンツとは 「くりやまのひと」は、北海道栗山町で生活している人が、どのような想いで暮らしているのか、自身の活動の原点はなにか、普段本人から発せられない音を拾っていくマガジンです。 主に、執筆を望月貴文(栗山町地域おこし協力隊)、撮影を長広大(同協力隊)が担当し、この2名で取材を行います。取材先の横顔を探っていくためにも「対話」を意識し、感じたことを素直に質問や疑問として、ぶつけていくことを基本としています。 その中で発せられた声や、ふとしたきっかけ

スキ
15