#14 「くりやまのおと」を振り返る3年6ヵ月|ふりかえり
くりやまのおと編集担当の望月です。2024年も残りわずかになりましたね。12月の栗山は深雪が目立ち、今シーズンは、例年よりも多くの雪が降るのかな、と強く感じられる季節となりました。
北海道民としては、毎年恒例(?)となる、雪かきに億劫さを感じる時間となりますが、雪化粧に覆われた御大師山や小林酒造の歴史的建造物群の風合いをみていると、この季節だから見ることができる魅力にも惹かれる時でもあります。
さて、今回も直近3ヵ月の活動を少し振り返えってみます。
3ヶ月間の振り返り(2024年7~9月)
大村さんの生みの親・濱道さんの取材
今回は「くりやまクリエイターズマーケット」で、樹脂粘土やUVレジンを使用したアクセサリーや雑貨を創作している、濱道俊介(しゅんすけ)さんを取材しました。
濱道さんは「cray'z parade(クレイジーパレード)」の屋号で、札幌からクリエイターズマーケットに通うクリエイターの一人です。
濱道さんが作る、栗山町のシンボルであるオオムラサキの幼虫をデフォルメした「大村(おおむら)さん」は、かわいらしい姿と相まって、栗山町のさまざまなイベントに顔を出して、すっかり栗山町の生活の中に溶け込む存在です。
記事には書ききれませんでしたが、取材の中でも、濱道さんのファンの方から暖かい言葉をいただいたり、発言の数々から地域の人に対しての謙虚さが見られる場面が多くありました。
手先の器用さはもちろんながら、ほかのクリエイターの要望やリクエストにすぐさま応える誠実さが、濱道さんの活動の源泉である「自分の思ってもない事をお客さんの反応から発見」に繋がっているのでは、と強く感る時間となりました。
参加型イベント「ウィキペディアタウン in 栗山」
前回の振り返りでもお話しましたが、10月6日に空知地域・栗山町で初めてとなる「ウィキペディアタウン in 栗山」を開催しました。
ウィキペディアタウンは、「その地域にある文化財や観光名所などの情報を、インターネット百科事典『ウィキペディア』に掲載するため、地域の文化財や観光名所などの情報を調べて、その成果をウィキペディアの記事にまとめる」取り組み。
今回は、北海道最古の酒造である「小林酒造」と一族の生家「小林家」のウィキペディア記事を作成するため実施されました。
当日は、札幌・小樽を中心に7名が参加。今回の編集した「小林酒造」・「小林家」以外にも、「二代目・小林米三郎」・「小林ちほ」・「炭鉄港」が参加者の手により加筆・新規立項されるなど、副次的な動きもありました。そのうち3つ記事は、ウィキペディアの「新しい記事」・「強化記事」としてのトップページに紹介される運びとなりました。
ウィキペディアの講師として参加した伊達深雪(みゆき)さんとかんたさんも、自身のブログやnoteで、今回のウィキペディアタウンについてまとめていただきました。是非こちらもご覧ください。
ウィキペディア記事の看板製作プロジェクト
ウィキペディアタウンでは、自分たちが立項した記事を、来訪客にアクセスできるようにと、施設の案内看板などに二次元コード設置した取組事例が多くあります。
はじまりはイギリス・ウェールズのモンマス。ウィキペディアの二次元コード(看板)を対象物に貼付してウィキペディア記事にアクセスできるようにしたのが始まりで、モンマスでは、博物館や学校など建造物・展示物に、ウィキペディアに検索が行える二次元コード看板を、スマートフォンなどでアクセスできるようになっています。
一方、ファブラボ栗山では「まちの未来を開拓する担い手づくり」をコンセプトに、ものづくり人材の育成により地域の活性化を図っていくことを目指しています。その実現に向けて、利用者自らがまちの課題を発見し解決を目指す「地域課題プロジェクト」として、今回の看板製作プロジェクトとなりました。(全2回、12月14日、翌年1月11日予定)
1回目(12月14日)は、ファブラボ利用者のほかにも、公立千歳科学技術大学の曽我聡起教授とゼミ生併せて6名が参加しました。合同会社ジモトファブの土山俊樹さんの進行により、小林酒造・小林家の関係者からの要望を聞き取った後、参加者それぞれがアイデア出しを行いました。
2回目となる1月11日には、アイデアをベースに実際のファブラボ栗山内で看板の製作を行う予定です。
文化観光プランナーの活動(2024年10~12月)
今回も栗山町に係る文化・観光に関する業務についても簡単にご紹介。11月29日から2月7日までの間、小林酒造株式会社、株式会社小林家、名鉄観光サービス株式会社、栗山町の4者合同で、小林酒造の歴史文化探訪するモニターツアーを実施しています(札幌→栗山の日帰りツアー)
本モニターツアーは、観光庁「地域観光新発見事業」の採択事業で、10月に実施したファムトリップの内容を踏まえて、下記のとおり開始することとしました。
今回は、英語、中国語に対応したプランのほか、日本語対応のプランも用意しており「樂吃購(ラーチーゴー)」、「ベルトラ.com」から予約可能です。
申込先「樂吃購(ラーチーゴー)」(繁体字表記)
申込先「ベルトラ.com」(日本語表記)
上記のモニターツアーの結果(課題や反省点)を踏まえて、次年度以降の旅行商品化に向けて連携を行います。