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くりやまのひと

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北海道栗山町で生活・活動している人から、普段、発せられない「音」を拾っていくマガジンです。
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#私の仕事

#15 女子サッカーのプロの舞台に挑戦|くりやまのひと

先日、女子サッカー日本代表(以下、なでしこジャパン)がアジア最終予選で2024年パリオリンピック出場の切符を手にしましたが、その多くの選手が女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」に所属しています。 WEリーグは2021年から発足した国内最高峰の女子プロサッカーリーグ。 そのリーグに加盟するチーム「AC長野パルセイロレディース」に、栗山町出身でサッカー少年団「くりやまFC」に所属した、髙野瀬紫苑(こうのせしおん、神奈川大学4年生)さんが選手として加入しました[1]。栗山町出身

#14 建築のデザインは、顔が見えるコミュニケーションから|くりやまのひと

「自分の好きな家に住んでみたい」という気持ちは、人生の中で一度は夢見る機会があると思います。 人生の最大の買い物の一つと言われるマイホームの購入は、数あるライフイベントの中でもとりわけ重要なイベントです。自分が住みたい家を作る以上、信頼・安心できる人にお願いしたいもので、その夢を叶えてくれる建築家は必要不可欠です。 栗山町在住の建築家・神谷幸治(ゆきはる)さんは、栗山に設計事務所(建築士事務所)を構え、顧客との対話を意識した建築デザインを心掛けています。 今回は神谷さん

#13 栗山の地で自己表現を、好奇心が向かう未来|くりやまのひと

「北海道内田鍛工株会社(以下、北海道内田鍛工)」は、1973年に栗山町で操業を開始して以来、既製品から特注製品まで幅広い製品を作る多品種少量生産の会社で、電力会社向けの架線金物をはじめとした鉄製品を製造・販売しており、私たちの生活にとって必要な社会の基盤を支える存在です。 そんなものづくりの会社に2018年、札幌から一人の青年・橋本昇二郎(しょうじろう)さんが入社しました。文系の出身であり栗山とは縁のなかった橋本さんですが、現在では地域や栗山のために活動するリーダー的な存在

#12 自己の対峙の中で身に付けたものづくりの世界|くりやまのひと

デジタルファブリケーションをもっと身近に栗山町には「まちの未来を開拓する担い手づくり」の拠点として「ファブラボ栗山」があります。 朝日にあるあさひ工房から、2023年4月1日に栗山煉瓦創庫「くりふと」に場所を移し、デジタルものづくりの市民工房として本格的に多くの町民に利用される存在となりました。 ファブラボ栗山には、工房を支えるインストラクター複数がいますが、鈴木敦文(あつふみ)さんもその一人。栗山町地域おこし協力隊(ファブラボ栗山運営支援員)として、栗山でデジタルファブ

#11 挫折と苦悩から生まれた切り絵という選択|くりやまのひと

栗山町には、北海道最古の酒蔵である小林酒造があります。その敷地内にある「小林家」の中に、1人の切り絵作家の作品が展示されています。作家の名前は小林ちほさん。 裁縫好きなお母さんの影響もあり、幼少期から手仕事が好きだったちほさん。今回は、切り絵の世界へ飛び込んだ原点や制作活動の源流についてお聞きしました。 手を動かす興味から美術の道にちほさんは栗山町の出身。短い間でしたが幼少期は栗山の地で育ちます。小学校のころに江別に住所を移しますが、栗山にはちょくちょくおじいちゃんとおば

#10 第2のステージは書店のカウンター|くりやまのひと

栗山にただ一つ残る書店の看板娘としてかつて、どこの商店街にもあった町の本屋さん。大型書店やネット通販が台頭し多くの町で姿を消しています。栗山町も例外ではなく、ひと昔前までは3軒の本屋がありましたが、いまでは栗山駅前に位置する(有)金岩商店を残すのみとなります。 金岩商店は、栗山の地で70年以上続くお店として多くの子供や本好きな大人の心を支えてきました。今回は、金岩商店の看板娘である金岩和恵(かずえ)さんにお話を伺います。 スポ根少女が放送部を通じてアナウンサーに憧れて金岩

#9 「何かを掴みたい」と思い続けて、ここまで来ちゃった|くりやまのひと

ガラス作家として国際的な展示会に出品2021年、国際連合は2022年を「国際ガラス年(IYoG2022)」とすることを決議しました。ガラスの原料である硅砂(けいしゃ)から作られる、窓ガラスやコップといった製品は、私たちの生活に欠かせません。 ガラスは、これまで多くの芸術家たちの創造を生み出みだしてきたものでもあります。 栗山町で芸術活動をしている中川晃(あきら)さんは、ガラス作家として東京で行われる国際ガラス年の展示会に出品を予定しています。今回は、中川さんのガラスに対す