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まちのこと

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北海道栗山町で行われている取り組みや身近な疑問など、普段、発せられない音を拾い上げていくマガジンです。
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#まちのこと

#12 生活と共にある、手打ちそばの輪~栗山手打ちそば愛好会~|まちのこと

2023年も年の瀬となり、新年の足音が近づいてきました。大晦日の恒例行事「年越しそば」。皆さまのなかには、こだわりのお店でそばを注文して、新年を迎えたいという人も多いでしょう。 栗山町には、手打ちそばの日常的に楽しむ活動をしている「栗山手打ちそば愛好会(以下、愛好会)」があります。2004年に発足した同会は、毎週金曜日に「まちの駅 栗夢プラザ(以下、栗夢プラザ)」で手打ちそばの販売をしています。 今回は、愛好会の皆さんから、発足の経緯や日常の活動、活動に対する想いついてお

#10 歴史とお客様が紡いだ栗山のソウルフード|まちのこと

今年の栗山町の初雪は11月16日夜頃と、例年より少し遅くなりましたが、初冬の栗山は町内のいたるところで雪に覆われ、厳しい冬の到来を迎えています。 寒い冬は、暖かい鍋でも食べて乗り切りたいところです。 栗山のお鍋の定番スタイルと言えば「名取屋のホルモン鍋」があります。 一人前の鍋に熱々の味噌スープに豆腐や豚モツがふんだんに入ったホルモン鍋は90年近く歴史を持ち、炭鉱夫を始めとした多くの町民の舌を鳴らし愛されてきた一品になります。 今回は栗山の名物であるホルモン鍋にスポッ

#9 取材のご縁は、日本一の広報担当者から|まちのこと

栗山町の情報発信活動が専門誌に掲載されました皆さんこんにちは。くりやまのおとの編集・執筆担当の望月です。今回は「PRACTICE(プラクティス)という雑誌の取材を受けたよ」という手前味噌なお話しを。 同誌は(公財)北海道市町村振興協会が発行している専門誌。各号に特集テーマを作り、テーマに沿った自治体から最前線の情報を掲載しており、自治体職員のための政策情報誌として、主に北海道の自治体職員に愛読されている雑誌です。(私も前職時代にはちょこちょこ読んでた記憶があります) 今回

#7 出初式から始まる栗山町(1/2)|まちのこと

鈴木一行(かずゆき)団員による「鯱(しゃち)」。消防署横のこども園で園児たちに披露した みなさま、明けましておめでとうございます。今年も「くりやまのおと」を よろしくお願いします。新年の書き初めは栗山消防団の「出初式」を紹介します。 新春の風物詩として、火災への予防意識の向上のために行われる出初式。全国各地で行われており、ここ栗山でも仕事始めとなる1月6日に開催しました。昨年は新型コロナウイルスの影響により中止となったため、2年振りの式となりました。 前編では簡単に出初

#5 本を借りる選択肢(1/2)|まちのこと

読書家にとって本は大切な存在です。本を触れる機会はそれぞれで異なり、本屋で本を買って読む人、図書館に行って本を借りて読む人、電子書籍でペーパーレスで読む人など、人によって読むスタイルが違います。 「図書館で本を借りる」という行為は、図書館を利用する人にとって当たり前の光景ですが、必ずしも館(建物)の中だけで貸し借りが行われるものではありません。今回は「本を借りる選択肢」と題して栗山にある移動図書館と電子図書館について解説します。 前編は移動図書館。簡単に歴史に触れつつ、担

#4 栗山を彩る12の色(2/2)|まちのこと

前編では、栗山の色が作られた経緯を紹介しました。 後編では、塗料の販売情報や、WEB上で使用する場合のデジタル色見本を紹介します。 栗山の色 塗料の販売情報 塗料の特徴   品目:ガードラック     屋内外どこでも使用できる、安心安全な水系塗料着色剤です。     木部を主に、軟石・素焼き陶器・革・布など塗装できます。  ※文部科学省学校環境衛生基準、厚生労働省有害化学物質ガイドライン、   東京環境局化学物質の子どもガイドラインに適合しています。 販売価格   1色

#2 フォトコンテストと景観の関係(2/2)|まちのこと

前編では「くりやま景観フォトコン」について解説しました。 後編では、くりやま景観フォトコンのもととなる「栗山町景観計画」を紐解きつつ「栗山の景観」について考えてみます。 「景観」という言葉の定義とは その前に「景観」という言葉について、少し整理してみます。 実は「景観」という言葉は定義があいまいです。国が定めた「景観法」を見ても具体的な定義を示していません。また、学術的に見ても、それぞれの学問で景観の定義が違い、特定の分野の中でも識者により異なる場合もあります。 今回

#1 フォトコンテストと景観の関係(1/2)|まちのこと

栗山の隠れた景観資源を発掘する栗山町には、米や麦、玉ねぎなどの畑が広がる田園や歴史のある建造物など、町の魅力を彩る景観が多くあります。「くりやま景観フォトコン」は、町民に知られていない隠れた景観を発掘するために、2014年から始まった写真コンテストで、町建設課が主催しています。 魅力的な栗山の写真は、一般利用も可能で「くりやまのおと」のTOP写真や自己紹介のページでも、くりやま景観フォトコンの作品を活用しています。 今年で第7回を迎えたくりやま景観フォトコンも、プロ・アマ

#0 栗山町が行う取り組みの音を拾う|まちのこと

「まちのこと」のコンテンツとは「まちのこと」は、北海道栗山町で行われている取り組みや栗山の身近なことを題材にを、普段発せられない音を拾い上げ、可視化するマガジンです。 行政や役場のお話しと聞くと、どうしても「お堅い印象」を覚えてしまいます。実際に行政の取り組みには、さまざまな法律や条例、規則、計画といったルールに定められた中で取り組んでいることが多く、お堅い面は拭い切れません。 また、栗山町にある身近な疑問。栗山で普段生活している「あたりまえ」の認識も、俯瞰的・客観的に見